やどりぎ助産院

鹿児島に行っていました

助産師会の研修と

父の様子伺い


昨夜は、ケアハウスの父の部屋に泊まり

今朝のこと…



あまり、身だしなみに構わない父なので

私も姉も

「食堂に行く時は、鏡を見て、身なりを整えてね！」

「身だしなみを整えるのは、エチケットと公共のマナーだよ！」

と、ついつい口うるさく言ってしまいがち


今朝は、私が何も言わないのに

自分で、さっさと洗面台に向かい

ちゃんと石鹸を泡立てて

髭も剃って

髪も整えていました



…でも、惜しい！



皮脂と目やにが残っていて

「惜しいね(笑)。あと少し、仕上げしようね」と、熱いおしぼりを作っている時に

ふっと思い出しました



まだ私が小さかった頃の冬の朝

昔は、混合水栓などなくて

お風呂も沸かし湯だったので

洗面所の水は冷たくて



父が、髭剃りの時に

ヤカンでお湯を沸かして

熱いおしぼりを使っていたので


私たちも、その“おこぼれ”をもらうような感じで

熱いおしぼりを顔に当ててもらい

拭いてもらっていました


そのあったかい蒸気に包まれる心地よさ、みたいな感覚が

ぶわぁーっと蘇って来て

その冬の朝の光景が

浮かんできました


身体で感じた心地よさは

脳の奥に刻み込まれて

普段は忘れていても

同じ刺激が加わった時に

呼び起こされるんだなぁ、と思いました




長じてくると

親子の葛藤などもありますが(笑)



その冬の日の思い出に

“あぁ、私は、確かに愛されていたんだなぁ”と感じました



そして、今度は、私が

父の顔を拭き

眉を整え(笑)

洋服の食べこぼしのシミを拭いて




そうやって

愛情は巡っていくんだなぁ、と感じた朝でした