やどりぎ助産院

先週、新生児訪問を午前・午後の2件まわった日がありました

奇遇にも2件とも、以前伺ったことのある経産婦さんでした
出生連絡票（母子手帳の別冊についているハガキ。出産されたら必要事項を記入し、ポストへ投函すると、奄美市役所へ届き、市役所から委託助産師へ届く、という仕組みになっています。）の名前と住所をみた時に、
”あ、前、伺ったお宅だー♪”と懐かしく、楽しみにしていました

同時に、”お元気でいらっしゃるかな？”とも思いながら・・・
お二人とも、前回の出産後はちょっと大変そうで
お疲れの様子や、涙が見られたので・・

1件目のKさんは、前回訪問した時の赤ちゃんが2歳半のしっかりしたお姉ちゃんに成長☆
おしゃべりをいっぱいしてくれました。
２人目育児となるお母さんは、育児を楽しんでいらっしゃる様子で
途中、お姉ちゃんが別室から「ママー、大好きだよー♡」と呼びかけると
「ありがとー♡」と優しく応えていらして
そのほほえましいやりとりに
こちらまで、しあわせな気分になりました

2件目のOさんは、私が開業届を出してから
初めておっぱいマッサージに伺った方でした

2年経った今、振り返ると
まだ技術（乳房ケア・カウンセリングも含め）も未熟で
”患者さんの要求に十分こたえられていたかなぁ？”と
確信が持てなかったケースでした

そのOさんからの新生児訪問の依頼、ということで
少しドキドキしながら向かいました

伺ってみると、明るい笑顔で迎えて下さって、少し安心
お話をしている時の内容や様子から、
前回のケアを良い印象で捉えてくださっていることがわかり、ほぅーっと安心

前回は、２人めの出産で、上のお姉ちゃんの赤ちゃん返りや、
度重なる乳腺炎、と大変そうでしたが
今回は、３人のお母さんになられて、余裕すら感じられるくらいでした
おっぱいは、やはりよく出る体質なのか
お手入れに気を付けないと乳腺炎になるかも・・・という感じでしたが
搾乳すると、しこりもとれ、指導したらご自分でもお手入れできそうな感じで
安心しました

おっぱいケアをやっているときに当時のことを思い出しました
その時はそこまで感じなかったのですが
今振り返ると、当時はトラブルへの対処に必死になって、肩に力が入っていていたかもなぁ
と冷静に自己分析（？）
今回は落ち着いて乳房の状態も手に感じることができ
Oさんとも当時のことを懐かしく笑って話しながら訪問を終えました
２年半前のことなのですが、当時の自分をふりかえると
古い映画の中の出来事みたいな不思議な感覚・・・

開業したての頃、依頼の電話があると、嬉しさ半分、
「ちゃんと対処できるかな？」という不安半分、出かけていたことを思い出しました
（もちろん、患者さんの前では、そんな気持ちは表に出さないようにしていますが・・・
”どんと来い！”とどっしり構えるようにしています）
その時は気づかなかったけれども、
時間が経過した今だから、感じることも多いです

今日までの道の途中で
目には見えにくいけれども
私なりに身につけてきたものが
やっぱりあったんだー♪と
手ごたえを感じられた嬉しい体験でした
（日々、反省することの方が多く、こんな風に感じられることは稀なので、なおさら）


それはお母さん達にも言えることで
育児のトラブル・悩みはつきものですが
日々、なんとかかんとか子どもに向き合っているうちに
いつの間にか解消されていて
忘れていることも多いです
そして、そういう経験を重ねた歳月が
自然とお母さんを成長させてくれて
余裕が生まれてくるんだなぁ、ということを
”生で”実感させてくれた訪問でした

しかも、ダブルで（笑）

しっかり、刷り込まれました